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2000年05月22日

「少年の詩」と言う唄があった

最近17歳が…というより10代が殊の外、ネガティブに目立っている今日この頃。
ある少年が言った「世の中を変えてやろうと思った」という言葉で、ふと思い出したことがあります。

あれは5,6年前、私がまだ東京の杉並区、京王井之頭線沿線の西永福という駅の近くに住んでいた頃。
西永福の商店街の中にあるコンビニの前に自転車を留め、店内で買物の品定めをしていた時、ふと外を見ると、なんと私の自転車を頭悪そうな見知らぬ若造が、こともあろうに乗って去ろうとしているではありませんか!…そう、とどのつまりは『自転車泥棒』です。

随分なめたまねしてくれるじゃないかと店内から飛び出して自転車を見た時、自転車泥棒はペダルを漕ぎ始めてまもなく、数メートル先を走っていました。
走って追い掛けてくる私に気がつき、泥棒は加速を試みたのですが、すでに私は後部荷台に手をかけていたのです。
そのままグイっと自転車を引っ張ると自転車は重心を崩し、即転倒。泥棒もそのまま転倒したのですが、素早く立ち上がり、こちらを見ながら「ちっ!」という憎たらしい顔をしつつ井の頭通り方面に逃走したのです。

逃がしてなるものか!と、私も追い掛けるために駆け出そうとしましたのです!でも、その瞬間!…私の身体は自由に動きませんでした。

Oh! Baby! それは、なぜかっ?(怪人ゾナー(C)森久保翔太郎・風)

私の身体は、複数の大人により羽交締め(はがいじめ)にされていたのです。

その大人達とは、コンビニの店長らしき人物、そしてその店周辺に店を構える「いい歳した大人」達でした。彼等はなぜかその泥棒を逃がすのを助けるかのごとく私を取り押さえ、「まあまあ~(うんたらかんたら)」とかなんとか、要領を得ない言葉を発していました。
たまりかねた私は「あなた達は、自転車を盗まれた私に何をしてるんだ!(正確には覚えてないが、こんな主旨の言葉)」と叫びました。

すると今まで夢中で私を取り押さえていた、その大人達は「はっ!」とした顔をしながら私の縛を解き放ちました。

察するに、私をふんじばった大人達は、犯罪者と被害者を取り違えていたのでしょうか?
いや、私にはそうは見えなかったのですがねぇ…。泥棒が周辺に住んでいる知り合いの息子だったとか、etc.etc...。後に私の頭の中には、いろんな憶測が頭を飛び交っていました。

大人達も間違ったなら間違ったで一言謝ってくれれば、私もココロにしこりを残さず済んだのですが、こともあろうにその大人達は気まずい顔ひとつなく、そそくさと自分の店にすーっと引き揚げていったのです。

多少動揺もしていた私は、なんとか近くの交番まで行き、被害届を出しました。(その後、なーんの連絡もなかったので、解決はしてないのでしょうね)そして、家に帰りつき、完璧に冷静に戻った時、まず最初に込み上げてきた気持ちは…

「なんなの?あの大人達は!!?あったまくる!」でした。(今風に言えば、あのじじい!チョームカツキ!!…だろうか(笑))

さて、ここまでつらつらと書いたが、これって単なる怨み節?…うーん…まー…そーだなぁー…それもあるか!(爆笑)…あ、いやいや、違う違う(^_^;)。
要は「いい歳こいた大人達がちゃんと謝れないコミュニティーは、ろくなもんじゃない」ということがいーたいのです。

大人が威厳を放つのも教育なら、間違った事をしたら大人であろうと謝ることが当たり前だと身を持って実践するのが「大人」だと思いませんか?子供はそういうのを見て道徳を学んでいきます。学校の道徳科教科書だけが人間の規範ではないんです。

まー、私は既にこの時、子供ではなかったのですが、さっきの様な大人達に取り押さえられた人物が私ではなく、バスジャックをしたり耳を削いだりする子供達だったらどうなんでしょう?いや、そこまで行かなくても世間に悶々とした疑問を持っていて(でもそれ自体は普通だが)ある意味危ういライン上を歩いている、少年少女達だったらどうなんでしょう?

『あ…間違っても、さーっとトンズラしちゃえばいーんだ。なーんだ』

でもこれはちょっとまだマシな方。
ちょっとエッジ過ぎる人がこんな目にあったら、こう思うのもいると思うんですよね。

『…やっぱりこんな世の中、俺が変えてやんなきゃダメなんだ…うへへっ…』

下手をすると、犯罪の間接誘発。いや、誘発させた方はこれでは罪には問えませんけど「そしてナイフを持って立ってた」なんて事になったら、もー目もあてられません。

世間では、教育改革がどーのとか、ゆとりを持った授業がどーのとかいっていますが、まずソフトよりハードをちゃんとしていただきたい。
結局子供を変えるのは大人なんであって制度ではないのだ。文部省や教育学部よりも一般の大人がまずしっかりしないと、絶対痛い目みるぞ、近いうちに。

 

最近ニュースを見て、こんな事を思いました。世知辛いねえ。(<せちがらいって、こー書くのか(^_^;))

あの時、自転車を盗もうとした若造!ちゃんと社会人してるか?世の中そんなに甘くないぞ。そして私を取り押さえた大人達よ、もうちょっと人と状況を良く見ような。そしてどんな人にも仁義は尽くせよ。人としてのね。

もうこの際、自転車に鍵を付け忘れた私も悪いとか、油断してたとかジャ●プ立読みしてッから、そんな目にあうんだ!とか、そんなことはもー、ココロの中に棚を作って言わさせていただきます。

ええ、そうですとも(笑)。

Posted by くおんみどり at 18:15 | コメント (0) | トラックバック